エスティマハイブリッドの燃費は?実燃費やオーナーの評判から解説!
1990年に「天才タマゴ」のキャッチフレーズとともにトヨタから発表されたミニバンが「エスティマ」です。
ファミリーカーといえば4ドアセダンが主流だった当時、まさに卵型といえる丸みのあるデザインが人気を博し、一気にミニバンブームを牽引する存在となりました。そのエスティマのハイブリッド車として、2001年に登場したのが「エスティマ ハイブリッド」です。
ハイブリッドカーへの移行を考えているミニバンユーザーの方々にとって、エスティマハイブリッドの実際の燃費はどうなのかは気になるところでしょう。
そこで今回はトヨタのエスティマハイブリッドの実燃費について、オーナーからの口コミもあわせて解説をしていきます。
エスティマハイブリッドってどんな車?
エスティマハイブリッドは、2001年6月にリリース以来、2006年に3代目に移行後3度のマイナーチェンジを経て2019年10月に生産を終了してしまいました。
同じトヨタのミニバンタイプのハイブリッドカー「プリウス」に比べても車体が一回り大きく、前後輪に独立したモーターを装備したフルタイム4WDで高い走行安定性を誇ります。
また、エスティマハイブリッドは大人7~8人が過ごせる余裕のある空間スペースを重視して設計されており、シートを収納して荷室を広く確保する、回転させて向き合って座る、フルリクライニングなどの幅広いシートアレンジも可能です。
友人と集まっての旅行や家族でのレジャーなど、さまざまなシチュエーションで活躍する車といえるでしょう。
エスティマハイブリッドの乗り心地は?
フルタイム4WD+CVTで落ち着いた走りが特徴なので、市街地から高速道路はもちろん、悪天候の路面や雪道でも優れた安定性を見せます。
車重が重いので加速も重く感じやすいですが、その分ゆったりと快適に走ることができ、結果的に燃費の良さにもつながります。スピードを楽しむ車ではないので、長距離ドライブがお好きな方や旅行で車を使うことが多い方におすすめです。
エスティマハイブリッドのカタログ燃費は?
エスティマハイブリッドの燃費はガソリン車と比べてどうなのでしょうか。
トヨタ公式ホームページでは、速度変化やエンジンの温度状態などから実際の使用状況に近づけて測定したJC08モードでエスティマハイブリッドの燃費を発表しています。
2016年6月マイナーチェンジ後に発売されたエスティマとエスティマハイブリッドのカタログ燃費をグレード別にまとめ、ガソリン代を算出したものを比較してみました。
グレード | カタログ燃費 (JC08モード) | ガソリン代 | ||
---|---|---|---|---|
ガソリン車 | ハイブリッド車 | ガソリン車 | ハイブリッド車 | |
AERAS PREMIUM-G | 11.4km/L | 18.0km/L | 112,631円 | 71,333円 |
AERAS SMART
| 11.4km/L | 18.0km/L | 112,631円 | 71,333円 |
AERAS PREMIUM | 11.4km/L | 18.0km/L | 112,631円 | 71,333円 |
AERAS 7人乗り | 11.4km/L | 18.0km/L | 112,631円 | 71,333円 |
AERAS 8人乗り | 11.6km/L | 18.0km/L | 110,689円 | 71,333円 |
※参考:トヨタ公式ホームページ
※年間走行距離を「10,000km」で想定
※ガソリン代はレギュラー、全国平均「128.4円」で計算(2020年10月7日時点)
エスティマハイブリッドの実燃費の例はどれくらい?
では、エスティマハイブリッドの実燃費はどうなのでしょうか。
オーナーが実際の走行距離や給油量、使用燃料などの情報を投稿できる「e燃費」のデータから、エスティマとエスティマハイブリッドの実燃費・ガソリン代をまとめました。
グレード | 実燃費 (JC08モード) | ガソリン代 | ||
---|---|---|---|---|
ガソリン車 | ハイブリッド車 | ガソリン車 | ハイブリッド車 | |
AERAS PREMIUM-G | 9.72km/L | 12.16km/L | 132,098円 | 105,592円 |
AERAS SMART | 9.72km/L | 12.16km/L | 132,098円 | 105,592円 |
AERAS PREMIUM | 9.72km/L | 12.16km/L | 132,098円 | 105,592円 |
AERAS 7人乗り | 9.72km/L | 12.16km/L | 132,098円 | 105,592円 |
AERAS 8人乗り | 9.72km/L | 12.16km/L | 132,098円 | 105,592円 |
※参考:e燃費
※年間走行距離を「10,000km」で想定
※ガソリン代はレギュラー、全国平均「128.4円」で計算(2020年10月7日時点)
実燃費はドライバーごとの運転方法や走行環境などによって差が出るので、カタログ燃費と数値の開きが出てしまうことは避けられません。
しかし、このデータからエスティマはガソリン車とハイブリッド車とのあいだで実燃費・ガソリン代に劇的な差があるとは言い難く、e燃費のハイブリッド車燃費ランキングでも圏外になっています。
大幅な燃費向上を目的として乗り換えるのであれば、エスティマハイブリッドは少し不満が残る車種かもしれません。
エスティマハイブリッドの燃費に関する口コミ・評判
これまでエスティマハイブリッドの燃費について数値で見てきましたが、次はオーナーからの口コミや評判をご紹介します。
日本最大級の車専用SNSサイト「みんカラ」から、エスティマハイブリッドオーナーからの口コミを集めました。実際に運転した経験がある方々からの評判ですので、よりリアルなイメージがつきやすいのではないでしょうか。
エスティマハイブリッドの燃費に関する良い口コミ・評判
エスティマハイブリッドの評判の中で多かったのが、「燃費が下がりがちな状況でも安定した燃費効率だった」という内容です。
特に街乗りにおいて燃費が良いという点は、日常的に車を使う方から高評価を得ていました。
- 燃費はだいたい12~14km/L。長く続く平坦路なら18km/Lも可能。高速もスピードに乗ってしまえば安定して走る
- 通勤で週に5日は往復6キロ、週末はレジャーや買い物で長距離を乗ることもある。特別に燃費走行をしているわけでもなく、ごく普通の運転で実燃費は10.2km/Lです
- 街乗りで12~13km/L、真夏にエアコンを使ったチョイ乗りでも10km/L
- 夏場はエアコン使用で若干の燃費悪化は避けられないが、それでも10km/Lは走る。春・秋は高速巡航で16km/Lを記録
- 雪のない時期に市街地を丁寧に乗ると13~16km/L走ったりすることもある
※参考:みんカラ
エアコン使用でも安定した燃費効率
夏・冬のエアコン使用による燃費の悪化は仕方のないことですが、それでもエスティマハイブリッドの燃費は10km/L前後に安定しているようです。
地域差なども多少はあるかと思いますが、一年を通してこの燃費数値をキープしていることについて満足しているという方が多くみられました。
街乗りでも十分な高燃費
短距離・短時間の「チョイ乗り」運転や市街地で運転する場合もだいたい10kmk/Lを下ることはないという口コミから、エスティマハイブリッドの燃費効率の良さがうかがえます。
特に信号による停止や発信が多い街乗りは燃費が低くなりがちですが、この数値であれば通勤や買い物などで乗るには申し分ない燃費性能といえるでしょう。
走行環境次第で16~18km/Lの燃費にもエアコンが必要ない時期、平坦路、高速道路などであれば、16km/Lといったカタログ値に近い燃費で走れるとの意見もありました。
エスティマハイブリッド自体、安定した走行性が特徴でありスピードを出す車ではないため、落ち着いた運転を好む方であれば納得できる燃費効率ではないでしょうか。
エスティマハイブリッドの燃費に関するイマイチな口コミ・評判
エスティマハイブリッドのイマイチな口コミとしては、ほかの車種とくらべて燃費性能が気になるという内容が多く挙がっていました。
燃費向上を目的として購入したけれど、エスティマハイブリッドにはあまり満足できていないという意見について、詳しく見てみましょう。
- 冬場などエアコンを入れると一気に跳ね上がる
- ガソリン車と同時所有した期間があったが、ガソリンでも十分じゃない?という燃費。冬はガソリ
ン車のエスティマより燃費が悪かったこともあった - ハイブリッド車として高燃費を期待すると『?』な結果になります
- 燃費は街乗りで10km/L前後。燃費を考えながら運転するともう少し伸びると思うがストレスが溜まる
※参考:みんカラ
エアコン稼働によって冬場の燃費が落ちる
エアコン使用、特に冬場は燃費効率が下がるという声がみられました。
エスティマハイブリッドに限ったことではなく車全般にいえることではありますが、ハイブリッド車への乗り換えは走行地域でのエアコン使用頻度なども踏まえて検討しましょう。
期待していたほどの高燃費ではなかった
実燃費例データの部分でもお話ししたように、エスティマハイブリッドはガソリン車よりも格段に燃費が良いとは言い難い車種です。
オーナーの中には「期待していたが高燃費かといわれると疑問」「もう少し低燃費走行を心がければ伸びるかもしれないが、ストレスになる」という、エスティマハイブリッドの燃費に対して不満があるという方もいるようです。
エスティマハイブリッドを選ぶ際は、乗り心地や使用用途など燃費効率以外の要素も含めて考慮するのが良いかもしれません。
エスティマハイブリッドの燃費を伸ばして乗る方法
ハイブリッド車の燃費を伸ばすには、以下のような加速・減速をゆるやかに行うことがコツとなります。
- 走行時に一度スピードを上げてからアクセルを戻し、再度アクセルをゆっくり踏み込む
- 停止時も手前の方からブレーキを踏み、徐々に減速する
特にエスティマハイブリッドは、「エンジン使用」「モーター使用」「エンジンとモーターの両方を使用」の3パターンを走行状態に応じて細かく切り替えて走っているので、できるだけモーターを使用する「EV走行」を使うことで燃費を伸ばすことが可能となります。
走行時はゆっくりと加速させ、ある程度スピードに乗ったら足を一度アクセルから離し、またアクセルを必要なだけふんわりと踏み込むことで、一度かかったエンジンが止まってEV走行に切り替わります。停止時も余裕をもった距離からゆっくりとブレーキをかけることで、減速時に発生したエネルギーを電力として回生させることができます。
しかし、低燃費走行は後続の車の迷惑にもなりかねないので、道路状況や通行量を踏まえたうえで行なうようにしましょう。
エスティマハイブリッドにお得に乗るなら中古車カーリースがおすすめ!
エスティマハイブリッドは2019年10月に生産を終了しているため、購入する場合は中古車で探すことになります。しかし、中古といっても決して安い買い物ではないので購入を迷われる方も多いのではないでしょうか。
そこで検討していただきたいのが、中古車をカーリースするという方法です。中古車カーリースを利用すれば、毎月定額の料金でエスティマハイブリッドに乗ることができます。
自動車税や車検費用もあらかじめ料金に含まれていますので、支払いは毎月月額料金のみ。年単位での契約なので、さまざまな季節や環境で運転してみて実際に燃費を確かめることが可能です。
もし「乗り心地がイマイチだった」「仕事や家庭の状況が変わったのでほかの車種を試したい」という場合でも、契約期間終了後には他の車種へ変更することができますのです。
また、中古車カーリースであれば乗車した車種が気に入れば、契約終了後にはそのまま引き取ることもできます。まずはカーリースでエスティマハイブリッドをお得に試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回はトヨタのエスティマハイブリッドの燃費についてご紹介をしました。
エスティマハイブリッドは燃費効率が格段に良いというわけではありませんが、通勤や買い物といった市街地での走行には向いている車種だといえます。また、幅広いシートアレンジや車内の快適さなどから、家族や友人とのレジャーが多い方へもおすすめの車です。
すでに生産が終了している車種ですが、中古車カーリースでは毎月定額料金でエスティマハイブリッドを利用できます。ぜひ一度、カーリースで燃費や乗り心地をじっくり確認してから購入を検討してみてくださいね。
この記事の執筆者
最新の記事
- 車の役立つ情報2022年11月18日【国産車・外車】雪道に強い車のおすすめランキング!
- 車の役立つ情報2022年10月14日【国産車・外車】ハイブリット車のタイプ別のおすすめランキング!
- 車の役立つ情報2022年9月16日廃車手続きの手順について!必要な書類や費用を紹介
- 車の役立つ情報2022年8月19日【国産車・外車】知って得する!リセールバリューの高い車ランキング
carbest編集部
最新記事 by carbest編集部 (全て見る)
- 【国産車・外車】雪道に強い車のおすすめランキング! - 2022年11月18日
- 【国産車・外車】ハイブリット車のタイプ別のおすすめランキング! - 2022年10月14日
- 廃車手続きの手順について!必要な書類や費用を紹介 - 2022年9月16日
- 前の記事
ジムニーの燃費はどのくらい?実燃費やオーナーの評判から徹底解説! 2020.10.09
- 次の記事
アラジンのカーリースの評判は?利用するメリット・デメリットも解説! 2020.10.23