「車を手放したいけど廃車の方法がわからない」「廃車は" />

廃車手続きの手順について!必要な書類や費用を紹介

廃車手続きの手順について!必要な書類や費用を紹介

「車を手放したいけど廃車の方法がわからない」「廃車は業者がやってくれる?自分じゃできないの?」「廃車に費用はかかる?」このようにお考えの方はいませんか?

今回は廃車の種類と手続きの手順、代行業者の特徴を紹介します。

廃車に必要な書類やおおよそのの費用も紹介しますので、ぜひ最後までご覧くださいね。

廃車とは


自動車における廃車とは、自動車の本来の用途における使用をやめ車籍を抹消することです。

廃車にしたい車を廃車の手続きをせずに解体業者に解体やスクラップしてもらっても、車がただの鉄屑になっただけで廃車にはなりません。

国・自治体が管理する対象から除外すること、つまり人間でいう住民票を無くす手順を踏むことによって初めて“廃車”することができます。

廃車の手続をしない状態で放置しているとスクラップ(≠廃車)していても自動車税や自賠責保険の支払いを要求されてしまいます。

忘れることなく廃車の手続を行なって、追加で税金を支払うことがないようにしましょう。

廃車の種類

廃車には2つの種類があります。

  •  永久抹消登録
  •  一時抹消登録

それぞれの詳細について紹介します。

永久抹消登録

車をスクラップして再利用できない状態にすることを永久抹消登録と言い、書類上も現実世界からもきれいさっぱり消えてなくなります。

2005年に施行された自動車リサイクル法により、解体業者が発行する解体報告記録日がないと書類上の車を抹消することができなくなりました。

解体業者に依頼して適切な書類をもらわないと自動車に関わる税金は発生し続けることになるため、あらかじめ必要な書類を確認しておきましょう。

一時抹消登録

一時抹消登録は、一般的には海外赴任など長い間車に乗らないときに行う手続きです。所有者が再度使用することを前提としているため、解体業者への連絡などは不要。

自動車税と自賠責保険料は前払いのため、年度途中であれば月割で還付されます。再度登録するまでは自動車税も自賠責保険料もかかりません。

一方で自動車重量税・自動車税は還付対象ではありません。また当然、駐車場代などその他維持費用は個人負担になります。

一時抹消登録しても維持費は相当掛かるため、車を利用しない期間が長くなる場合は売却・永久抹消登録も視野に入れておいた方が良いでしょう。

永久抹消登録の廃車手順


永久抹消登録の廃車手順と永久抹消登録の廃車手続きにかかる費用を紹介します。

永久抹消登録の廃車手順は大きく分けて3つです。

  1. 車の解体
  2. 必要な書類の準備
  3. 運輸支局における手続き

手順1.車の解体

永久抹消登録で廃車にする場合は車を解体する必要が生じます。(一時抹消では不要です。)

解体の順序は「解体場に運ぶ」→「スクラップする」→「分別・リサイクルする」です。

車の状態(自走できるかどうかなど)や書類の状態(リサイクル券の有無)で費用が変わります。車の解体では「解体報告記録日」「使用済自動車取引証明書」が重要です。

2つの書類が車を解体(スクラップ)した証拠になり、以降の廃車手続きに必要になります。またナンバープレートは運輸局へ返却する必要があるため、忘れずに解体業者から受け取りましょう。

手順2. 必要な書類などの準備

永久抹消登録のために必要な書類などを下表にまとめます。必要な書類が多いので、前もって準備しておきましょう。

特に引越により自治体が変わっている場合は印鑑登録をやり直さなければならない可能性があります。

旧自治体で印鑑登録をしていても、今住んでいる自治体における印鑑登録がなければ印鑑証明は発行できません。

永久抹消登録の手続き必要な資料と入手先

項目入手先
解体報告記録日解体業者
移動報告番号リサイクル券に記載
車検証所有者保管
印鑑証明と実印

(3ヶ月以内に取得したもの)

市役所
ナンバープレート解体業者
マイナンバーカード(通知書)所有者保管
永久抹消申請書運輸支局

手順3.運輸支局における手続

解体や必要な書類の準備が整ったら、車検証記載の使用の本拠を管轄する運輸支局で廃車の手続をします。

運輸支局の営業時間は、平日の8時45分〜11時45分、13時〜16時のみです。

年末年始やGWなどの長期休暇期間は営業していません。

運輸支局の手続き ナンバープレート

永久抹消登録の場合、解体業者からナンバープレートを受け取り、保管しておく必要があります。

運輸支局でナンバープレートを返却後、手数料納付書に確認印を押印してもらってナンバープレート関連の手続は完了です。

運輸支局の手続き 書類の提出

これまで準備してきた書類を担当窓口に提出し、不備がなければ完了です。

書類に不備があると手続きが止まってしまうため、書類のチェックは慎重に行なっておきましょう。

運輸支局の手続き 還付金の手続

運輸支局の対象となる窓口で還付金申請の手続を行うと、確定申告同様数ヶ月後に還付通知書が送られてきます。

毎年支払っている自動車税・重量税は1年分の費用の先払いです。そのため、例えば税金10000円を4月に払い込み、6月に廃車手続をした場合7000円が還付されます。

永久抹消登録の廃車手続きにかかる費用

永久抹消登録の廃車手続きは、解体と書類の準備費用で約60,000円かかります。

書類は印鑑証明の300円ですが、印鑑登録をしていない人は登録費用も別途必要です。

また解体費用はスクラップ・レッカー・リサイクルの3つに分類されます。下表は参考価格です。

永久抹消登録の手続きにかかる項目別費用

項目費用
スクラップ30,000円程度
レッカー代(自走不可の場合)10,000円程度

※目安 レッカーする距離に依存のため

リサイクル費用(リサイクル券ない場合)20,000円程度

一時抹消登録の廃車手順


一時抹消登録廃車の手順と一時抹消登録の廃車手続きにかかる費用を紹介します。

解体の手順がなくなるため永久抹消登録よりも楽でしょう。一時抹消登録の廃車手順は大きく分けて2つです。

  1. 必要な書類の準備
  2. 運輸支局における手続き

手順1. 必要な書類の準備

一時抹消登録のために必要な書類などを下表にまとめています。

必要な書類が多いので、前もって準備しておきましょう。

一時抹消登録の手続き必要な資料と入手先

項目入手先
車検証所有者保管
印鑑証明と実印

(3ヶ月以内に取得したもの)

市役所
ナンバープレート所有者で取り外し保管
一時抹消申請書運輸支局

手順2.運輸支局における手続

運輸支局における手続きは、永久抹消登録とほとんど同じです。

永久抹消登録と異なる点は、登録識別情報等通知書が発行される点。登録識別情報等通知書は、車を再度使用するときに必要です。

犯罪防止の観点から再発行できないため、大切に保管しておきましょう。

一時抹消登録の廃車手続きにかかる費用

一時抹消登録の廃車手続き費用は、書類の準備費用等にかかる数百円です。

永久抹消登録と異なり解体費用がかからないため、リーズナブルに手続きができます。

廃車手続きは自分でもできる?

永久抹消登録、一時抹消登録いずれの廃車手続きも自分で行うことができます。

しかし永久抹消登録の場合、何事も経験・廃車の流れを自分の目で確かめたいという人以外にとって、自分で廃車手続きをするメリットは感じられません。

永久抹消登録は、解体業者の予約・車の持ち込み、書類の準備(平日のみ)、書類の提出などとても1日で終わるような手続きではないからです。

特に平日勤めの方は貴重な休日を無駄にしてしまうため、代行業者を利用することをおすすめします。

廃車代行業者の種類


永久抹消登録、一時抹消登録いずれも廃車手続きを代行業者が肩代わりしてくれます。場合によっては自分で廃車手続きを行うよりも費用が安くなることも。

廃車代行業者の種類はこちらの4つです。

  • ディーラー
  • 中古車買取業者
  • 行政書士
  • 廃車買取業者

それぞれにメリットとデメリットがあるため、置かれた状況により適切な代行業者を選ぶと良いでしょう。

ディーラー

【ディーラーのメリット】

  • 乗り換えがスムーズに行える
  • 廃車費用が安くなる可能性がある

【ディーラーのデメリット】

  • 車を購入しないと費用を請求される可能性がある

ディーラーは車を販売することを生業としているため、車の乗り換えを検討している人におすすめの代行業者です。

ディーラーが販売する車を購入すると、廃車手続きや費用の面倒をみてくれる可能性があります。

車の購入意欲がない状態で、廃車の手続きをディーラーに依頼行しても費用を請求される可能性が高いでしょう。

中古車買取業者

【中古車買取業者のメリット】

  • 乗り換えがスムーズ
  • ディーラーに比べ対応範囲が広い
  • 廃車費用が安くなる可能性がある

【中古車買取業者のデメリット】

  • リサイクルが困難な状態の車は費用を請求される可能性がある

中古車買取業者は、車を仕入れて販売することを生業にしています。

そのため、走行可能な状態で廃車にすることを検討している人におすすめの代行業者です。

中古車の転売やリサイクルが困難な状態の車は、費用を請求される可能性があります。

行政書士

【行政書士のメリット】

  • 書類手続きの代行をしてくれる

【行政書士のデメリット】

  • 書類手続き以外は代行できない

行政書士は書類手続きの代行を担ってくれます。永久抹消登録には不向きですが、一時抹消登録の場合は検討の余地ありです。

他の代行業者と違い書類手続きのみの代行のため、割高感は否めません。

廃車買取業者

【廃車買取業者のメリット】

  • 書類の代行や解体、車両の運搬など廃車に関わる全てを代行してくれる
  • 廃車費用が安くなる可能性がある

【廃車買取業者のデメリット】

  • 馴染みがないため利用しづらい

廃車買取業者は廃車を専門に扱う業者です。

従って独自の販売網・リサイクルするパーツの幅広さなど廃車の価値を最大限に見出す廃車の専門集団です。

一般人には鉄屑でも、廃車買取業者にかかれば宝石のように見える廃車もたくさんあるでしょう。知名度の低さにより馴染みがないことが欠点です。

まとめ

今回は廃車の手続きについてご紹介をしました。

車には購入・維持それぞれに多額の費用がかかります。

カーリースの場合、頭金などのまとまったお金が不要で、面倒な雑事はカーリース業者に任せることができます。

毎月定額を支払うだけで車を利用できるため、車に関わる諸手続きに面倒を感じている人や所有することにこだわりがない人にとってカーリースは最適な選択肢になるのではないでしょうか。