車のマイナーチェンジとは?フルモデルチェンジとの違いも解説!
- 2020.08.15
- 車の役立つ情報
- ビッグマイナーチェンジ, フェイスリフト, フルモデルチェンジ, マイナーチェンジ
皆さんは車の「マイナーチェンジ」についてご存知でしょうか?
車について詳しい方であっても「マイナーチェンジ」と「フルモデルチェンジ」との違いを聞かれたら、なかには戸惑ってしまう人もいるかもしれません。
そこで今回は、車のマイナーチェンジとはいったい何なのか?初心者にもわかりやすく解説をしていきます。
マイナーチェンジとは?
車の「マイナーチェンジ」とは、モデルチェンジの一種で、車の一部分を変更・改良することです。車の形式や世代はそのままで、細かい部分の改良をすることをいいます。
マイナーチェンジは、エンジンやプラットフォームなどはそのままで、外装を一部変更したり、内装の仕様を少しだけ変えるといったものが多いのが特徴的です。
特に多いマイナーチェンジは、車の外装部分を変更することで、車の印象が変わったと感じるマイナーチェンジもあります。名前は「小さな変更」という意味ですが、車の印象を左右する外観が変わる重要な変更がなされています。
メーカーがモデルチェンジをする理由としては、1920年代にアメリカで誕生した、「マーケティング法」にあるといわれています。モデルチェンジ後の車は新しく見えるため、モデルチェンジ前の車が古く見えるようになり、消費者の購買を誘発するためです。
確かに、モデルチェンジ後の車は魅力的に感じられるので、定期的にモデルチェンジをすることは人間の深層心理をうまく捉えています。
フルモデルチェンジとの違いは?
「フルモデルチェンジ」は、車の型式、世代を変えるような大きな変更のことを言います。マイナーチェンジが車の一部を変更、改良するのとは違い、フルモデルチェンジは車を新しくするような大幅な変更、改良が実施されるのが一般的です。
プラットフォームをはじめ、エンジンやインテリアまで変更になるため、見た目だけでなく、車の中身まで変更になるという大がかりなものです。そのため、モデルチェンジは一般的に「5~7年」の間隔を開けて実施されます、
フルモデルチェンジの間にも最新技術は著しく進歩し続けるので、マイナーチェンジで細かい変更を重ねて、トレンドの変化を取り入れつつ、5年~7年でフルモデルチェンジをするというのが、一般的な車種の流れとなっています。
最近の人気車種はモデルチェンジの期間が長くなっている傾向にあり、車種によっては7年以上たってから、フルモデルチェンジを実施するものも出てきています。
これは、マイナーチェンジを上手く利用しているとも考えられ、日本の売上ランキング上位をロングセラーの車種が独占し続けていることにつながっていると考えられます。
例えば、発売から6年以上経過している車種の日産「ノート」やトヨタの「アクア」などが、安定して人気があることもわかるでしょう。
フェイスリフトとの違いは?
「フェイスリフト」とは、マイナーチェンジの一種で、主に外装を変更させるものです。名前の由来が「美容整形」であるように、車のフロント部分の印象を大きく変更します。
あくまでもマイナーチェンジの種類として「フェイスリフト」があるので、変更部分にエンジンや足回りの変更が含まれている場合は、「マイナーチェンジ」となることが多いです。
ただ、フェイスリフトは車のイメージを一新される効果が期待できるため、マイナーチェンジの大きな目的である新しさを打ち出すことができます。効果的に使うことができれば、モデルチェンジまでの数年の間も安定した人気を維持することができます。
ビッグマイナーチェンジとの違いは?
「ビックマイナーチェンジ」とは、「マイナーチェンジ」と「フルモデルチェンジ」の間の規模の、比較的大きな変更と位置付けられます。マイナーチェンジの変更箇所が多くなると「ビックマイナーチェンジ」と呼ばれることも多く、型式、世代の変更はありません。
ビッグマイナーチェンジは、基本的にはマイナーチェンジの大がかりなものというイメージなので、車の基本構造である、エンジンやプラットフォームなどは変えないというのが一般的ではあります。
しかし、車種によってはデザインが変わらないままエンジンの設計が変更となる場合もビックマイナーチェンジとされるなど、定義は曖昧な部分があります。
メディアによっては、ビッグマイナーチェンジという言葉を使わない場合もあるので、目にする機会が少ないかもしれません。
◆モデルチェンジの違いまとめ
名称 | 特徴 | 期間(目安) |
---|---|---|
マイナーチェンジ | 細かい部分の変更、改良。 | 1~3年 |
フルモデルチェンジ | 車の型式、世代を変える大きな変更、改良。 | 5~7年 |
フェイスリフト | マイナーチェンジの一種。主に外装を変える方法。 | 3年前後 |
ビッグマイナーチェンジ | マイナーチェンジよりも大きい部分の変更、改良。型式、世代は変わらない。 | 3年前後 |
最近マイナーチェンジした注目車種
毎年マイナーチェンジをする車種がありますが、最近マイナーチェンジをした車種は、先進技術を搭載していたり、外装がパワーアップしているなど、その進化から目が離せません。ここで、その中でも特に注目の車種をチェックして行きましょう。
◆マイナーチェンジをした主な車種まとめ
車種 | 時期 | 主な変更箇所 |
---|---|---|
【トヨタ】 86 | 2016年8月 | フェイスリフト、エンジンの出力向上、メーターデザインの変更、足回りの強化 |
【トヨタ】 アルファード ヴェルファイア | 2019年12月 | ディスプレイオーディオの標準搭載、ドア周りのオプションの廃止、3眼LEDヘッドランプ標準搭載 |
【日産】 セレナ | 2019年8月 | 外装の変更(フェイスリフト)、全方位運転支援システム」の標準装備 |
【ホンダ】 フリード | 2019年10月 | 新グレード「CROSSSTAR」の設定、「Honda Sensing」を標準装備 |
トヨタ 86
トヨタの「86」は購入しやすい価格帯のスポーツカーとして人気の車種で、2016年にビックマイナーチェンジをしたことを耳にしたことがある方も多いかもしれません。
ビックマイナーチェンジの場所は、フェイスリフト、エンジンの出力向上、メーターデザインの変更、足回りの強化などです。一つ一つはマイナーチェンジですが、変更箇所が多いため、ビッグマイナーチェンジとなりました。
トヨタ アルファード・ヴェルファイア
出典:https://toyota.jp/alphard/
出典:https://toyota.jp/vellfire/
ミニバンの中でも人気の2車種も、2019年12月にマイナーチェンジが行われています。装備だけの変更なので、外装や内装の変更はないため、マイナーチェンジらしい変更といえるでしょう。
装備では、ディスプレイオーディオを標準装備として、スマホのアプリと連携できるようになりました。直感的な操作ができるようになり、先進技術が取り入れられています。
「アルファード」と「ヴェルファイア」は兄弟車種なのですが、2020年5月からトヨタが全店で全車を併売することが決定し、どちらかの名前がなくなるといわれています。
まだ正式な発表はないものの、売上が優勢な「アルファード」が残るという説が有力となっています。ただ、数年前は「ヴェルファイア」が優勢でした。
2車種の売り上げが逆転した理由として、2017年のマイナーチェンジの外装の変更が要因の1つとして挙げられるのです。このように、マイナーチェンジは売上に大きく関わる要素を持っているといえるでしょう。
日産 セレナ
出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena.html
日産のミニバン「セレナ」も、2019年8月にマイナーチェンジが実施されました。
マイナーチェンジで変更されたのは、外装のフロントデザインで、おとなしい雰囲気からワイルドな表情に変化しています。マイナーチェンジ後、売上は回復し、ミニバン部門では1位を争うほどになりました。
先述の「ヴェルファイア」のマイナーチェンジでは、「セレナ」と逆のイメージで外装を変更しています。「ヴェルファイア」の外装は、ワイルドな雰囲気からおとなしい表情へと変更し、売上台数が伸び悩んでしまったという経緯があります。このことから、ミニバンでは、少しワイルドなフロントが支持されやすい傾向であることがいえるでしょう。
その他に外装以外にも、「全方位運転支援システム」の標準装備となったり、新色が追加されるなど細かいマイナーチェンジが行われています。
ホンダ フリード
出典:https://www.honda.co.jp/FREED/
ホンダのコンパクトミニバン「フリード」。まだフルモデルチェンジがない車種で、2019年10月に大幅なマイナーチェンジを実施しました。
一番の変更といえば、新グレードとして「CROSSSTAR(クロスター)」を設定したことです。この「クロスター」は、SUVのような外見なので、ターゲット層を広げることができ、売上台数の拡大を見込めるマイナーチェンジになっているといえるでしょう。
また、先進安全運転支援システムの「Honda Sensing(ホンダセンシング)」を標準装備にしたり、新色の追加、外装フロント部分の変更、ハイブリット車の燃費向上などのマイナーチェンジも実施されました。
さらには、2020年5月に「フリード モデューロX」のマイナーチェンジモデルの発売がスタートしています。「モデューロX」というのは、ホンダの純正コンプリートカーとして4車種が発売されているラインで、「操作性、スタイル、性能」を約束した魅力のあるモデルです。
今回のマイナーチェンジではエアロ性能を引き上げることにより操作性が向上しているので、「フリード モデューロX」のコンセプトである快適な走りの「エモーショナルツアラー」をさらに実現できています。
最新のマイナーチェンジ車種に賢く乗る方法
最新のマイナーチェンジ情報をキャッチするには、車のリリース情報をチェックをするのがおすすめです。しかし、気に入った車種に出会ったとしても、マイナーチェンジの度に車を買い替えるというのは費用もかかるため容易なことではありません。
そんな時に新車を毎月の定額料金で借りられる「カーリース」を利用すれば、マイナーチェンジの度に乗りたい車に乗り換えることもできます。
マイナーチェンジの度に新車に乗れるようにしたいという場合は、「新車リース クルカ」のような最短1年から新車に乗り換えられる短期のカーリースを展開している業者に注目をして見ていきましょう。
まとめ
今回は車のモデルチェンジとして、マイナーチェンジについてご紹介をいたしました。
最近マイナーチェンジした主な車種についてもご紹介しましたが、毎年マイナーチェンジをする車種もあります。
その時々で最新技術を取り入れているので、マイナーチェンジ後の車は魅力的です。車を買い替えをお考えの方は、マイナーチェンジ後の車種もあわせてチェックしてみてくださいね。
この記事の執筆者
最新の記事
- 車の役立つ情報2022年11月18日【国産車・外車】雪道に強い車のおすすめランキング!
- 車の役立つ情報2022年10月14日【国産車・外車】ハイブリット車のタイプ別のおすすめランキング!
- 車の役立つ情報2022年9月16日廃車手続きの手順について!必要な書類や費用を紹介
- 車の役立つ情報2022年8月19日【国産車・外車】知って得する!リセールバリューの高い車ランキング
carbest編集部
最新記事 by carbest編集部 (全て見る)
- 【国産車・外車】雪道に強い車のおすすめランキング! - 2022年11月18日
- 【国産車・外車】ハイブリット車のタイプ別のおすすめランキング! - 2022年10月14日
- 廃車手続きの手順について!必要な書類や費用を紹介 - 2022年9月16日
- 前の記事
【国産車編・外車編】おすすめの乗り心地の良い車をランキングでご紹介! 2020.08.07
- 次の記事
カーリースに契約する際の必要書類は?取得方法や注意点も解説! 2020.08.21