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リースアップ車両とは?メリット・デメリットと購入時の注意点も解説

リースアップ車両とは?メリット・デメリットと購入時の注意点も解説

中古車の購入を検討していると、「リースアップ車」という文字を見かけることも多いのではないでしょうか。

リースアップ車とは、リース会社によって顧客に貸し出されていた車両のことです。中古車のなかでも状態が綺麗なことが多く、かつきちんとメンテナンスが行われていることから、非常に人気が高くなっています。

今回は、リースアップ車を購入することのメリット・デメリットから購入前に知っておきたい注意点まで、徹底的に解説をしていきます。

リースアップ車とは

リースアップ車両とは、カーリースにおいて契約期間が満了して返却された車両のことをいいます。

「カーリース」とは、借り手が希望する車をリース会社が購入し、2〜7年程度の長期の期限を決めて、顧客に貸し出すサービスです。

レンタカーとの違いは、レンタカーは「店がすでに持っている車両」から客が選んで借りますが、カーリースでは「客が希望する車両」を店が購入し、長期間契約によって貸し出します。

リース契約期間が終了すると、借り手は、車を返却する/再度同じ車でリース契約を結ぶ/別の車でリース契約を結ぶ/その車を買い取るという4つのいずれかを選択します。

リースアップ車両を購入するメリット・デメリット

ここでは、リースアップ車両を購入するメリットやデメリットについて解説していきます。

リースアップ車を購入するメリット

リースアップ車を購入する際のメリットは、主に以下の3つが挙げられます。

  1. 比較的状態が綺麗な車が多い
  2. 価格は他の中古車と変わらない
  3. メンテナンスがきちんと完了している

上記でも説明した通り、リースアップ車はリース会社により顧客に貸し出され、返却された車のことです。

利用者は「自分の車」としてではなく、「レンタル品」として車を使用しているため、汚したり、傷を付けたりということなく丁寧に扱っていることがほとんどです。これがリースアップ車の人気が高い理由の一つとなっています。

ちなみに、この傾向は中古車市場においても見られ、「ワンオーナー」という表示がある車両は通常よりも高値で売られることが多いです。

つまり、同じ人が新車として購入し大切に乗った車は、他の中古車に比べて高評価をつけられるということですね。また、カーリースにおいては、リース中に傷や汚れをつけてしまうと、利用者が修復して返却しなければなりません。

このことから、一般的な中古車と比べて価格帯は変わらないものの、リースアップ車は、状態が良好に保たれていることが多いです。

また、リース会社は、車両の点検やメンテナンス費用も料金プランに組み込んでいることが多いです。そのため、リースアップ車両はメンテナンスや車検もきちんと行われています。

カーリースの場合は原則として走行距離の限度が指定されているので、長距離運転により酷使されていたということもあまりありません。

リースアップ車を購入するデメリット

リースアップ車両そのものについてのデメリットは特にありませんが、「好きなタイミングで購入することが難しい」ということには注意をしましょう。

リースアップ車購入のメリットで紹介した通り、好条件の車体が非常に多いです。

そのため、希望する車種におけるリースアップ車両が常に売りに出されているというわけではなく、好きなタイミングで購入するのは難しいということを覚えておきましょう。

希望の車両が販売されないか常にチェックしておく、または購入する車両の選択肢をいくつか用意しておくことをおすすめします。

リースアップ車両を購入する時のポイント3つ

状態が良く価格も安いことが多いリースアップ車両ですが、購入の前には以下の3つの点をよくチェックしましょう。

  1. 修理歴の有無を確認する
  2. 内装の状態確認を行う
  3. 車の使用履歴を確認する

以下では、それぞれの各チェックポイントについて詳しく説明します。

①修正歴の有無と内容を確認する

リースアップ車両に限らず、中古車を購入する際は修理歴の有無が気になりますよね。

「修復歴あり」と表記があると、なんとなく事故車のようなイメージを持ってしまいますが、もちろんそんなことはありません。

例えば、少し擦ってしまった、壁にぶつけて凹ませてしまったという場合でも、それを修復したならば「修復歴あり」と表記されてしまいます。

特に、リースアップ車の場合は、利用者は原則として「少しの擦り傷や凹みについても修復して、元の状態に戻してから返却する」ということが契約内容になっています。

そのため、軽い傷や凹みを直しただけの修復歴ありの車両も少なくありません。どのような理由で、どの部分をどう修復をしたのかということを確認しましょう。

意外と聞いてみると「そんなもので・・」と思えるような修復歴かもしれません。

②内装の状態確認を行う

上記でも説明してきた通り、リースアップ車両はレンタカーとは異なり、1人の利用者がきれいに乗車してきたケースがほとんどです。

しかし、やはりどうしても中古車であることには変わらないため、汚れや匂いには注意が必要です。

特に、車両の内装については利用者の使い方やクセが顕著に現れますので、購入前には内装の清潔さや状態をしっかりとチェックしましょう。

この時に気をつけたいのが、タバコの臭いです。利用者が車内でタバコを頻繁に吸っていた場合、消臭しても臭いが残ってしまう場合があります。

一度車内に座ってみて、臭いを自分で確認してみましょう。利用者が頻繁にタバコを吸う人だった場合には、車内にヤニ汚れが残っていたり、シートが焦げてしまっていたりということも考えられます。気になる場合には、細かく臭いをチェックしましょう。

また、小さな子供のいる家族や、ペットと同乗していたという場合にも、内装に汚れが見られる場合があります。内装の清潔さのチェックを自分の目できちんと行い、長く乗れそうかも確認しましょう。

③車の使用履歴を確認する

「リースアップ車両」と一言でいっても、その使用歴は様々です。

例えば、リース期間を終了して返却された後に、レンタカーとして使用されたり、中古車として使用された履歴がある場合もあります。

上記で挙げたメリットは「1人の利用者によって使用された後に売りに出された車両」については当てはまりますが、レンタカーで利用された場合には話が異なります。

「常に綺麗に大切に利用されていた」かどうかが、わからなくなってしまいます。

もちろん、レンタカーや中古車として使用されたから状態が悪いとはいい切れません。しかし、やはり上記の車両の内装や修復歴についてより厳しくチェックした方が良いといえます。

まとめ

今回は、リースアップ車両のメリット・デメリットや注意点についてご紹介をしました。

リースアップ車を購入するメリットとしては「比較的状態が綺麗な車が多い」「価格は他の中古車と変わらない」「メンテナンスがきちんと完了している」などが挙げられます。

ただし、常に希望の車種のリースアップ車両が入手できる訳ではないというデメリットもあります。

リースアップ車を購入する際には「修理歴の有無」「内装の状態確認」「車の使用履歴」などを十分に確認して、自分の理想とするリースアップ車を選んでみてください。