スズキのスイフトは街乗りの燃費が悪い?実燃費や乗り心地も解説!
ガソリン価格の高騰が続いているなか、新しく車を選ぶ時に「燃費の良さ」を重視される方も多いことでしょう。
特に長距離をドライブする機会が多かったり、毎日の通勤等で車を運転する人にとっては燃費はかなり重要です。
今回は、「RJC カーオブザイヤー(2018)」を受賞した「スイフト/SUZUKI(スズキ)」の燃費性能について解説をしていきますので、スイフトの乗車を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
スイフトってどんな車?
出典:https://www.suzuki.co.jp/car/swift/
「手ごろな価格で、誰でも扱いやすいサイズのコンパクトなクルマ」をコンセプトに作られたのがスイフト。軽自動車のイメージが強かったSUZUKI(スズキ)に、新しく小型車のイメージを持たせるきっかけになった車でもありますよね。
初代は2000年に誕生し、初めはただの「安い小型車」と言われていましたが、欧州の道路水準に合わせて開発を重ね、2代目以降は「走りと質感」にもこだわった作りに進化してきているのが特徴です。
スイフトのこれまでの主な受賞歴は以下の通りです。
- 「グッドデザイン賞(2017)」
- 「日本カーオブザイヤー特別賞Most Fun(2005-2006)」
- 「RJCカーオブザイヤー(2018)」
特にRJCカーオブザイヤーは初代から3代連続で受賞されています。このように日本国内での評価が高いスイフトですが、実は販売台数の半数(約55%)を占めるのはインド、次が欧州で17%、日本ではたったの10%で、国内よりも海外からの関心・需要が高い事が分かります。
スイフトのグレード一覧
エンジン | グレード | エンジン | トランスミッション | 駆動方式 |
---|---|---|---|---|
ハイブリッド車 | HYBRID SZ | 1.2Lエンジン+ 駆動用モーター+ オートギアシフト搭載 | 5AGS | 2WD |
マイルドハイブリッド車 | HYBRID MG HYBRID RS | 1.2Lエンジン+ モーター機能付発電機搭載 | CVT | 2WD 4WD |
1.2Lガソリンエンジン車 | XG RS | 1.2Lガソリンエンジン | CVT MT | 2WD 4WD |
スイフトの乗り心地は?
車を所有する上で燃費性能はとても重要ですが、いくら燃費が良くても乗り心地が悪くては長く乗り続ける事はできませんよね。
スイフトの乗り心地は、「Swift(スイフト)」の名前の通り、「素早い・軽快」を重視した設計で「走り」も楽しめる車として初心者から車好きまで満足できる乗り心地と走りを目指しています。
シートは内部に低反発のクッションを使用しており、沈み込み過ぎないため疲れづらい設計です。背もたれと座面が立体的なデザインになっていて安定感がありますが、少し窮屈に感じる方もいるかもしれません。
スピードの出る高速道路では、安定感のあるシートと横揺れしにくい設計のおかげでかなり快適な乗り心地を実現しております。ですが街乗りでは、サスペンションが固めに設定されている事や車両重量が軽い事により、路面の段差の衝撃をかなり拾いやすいのが難点とも言われています。
普段の買い物や、通勤等に使われるシチュエーションが多いはずのコンパクトカーなのに、なぜ街乗りより高速道路の方が乗り心地が良いのでしょうか。
その理由は、スイフトの試験走行は欧州でおこなわれ、日本より高い速度域を見込んで作られいることにあります。とはいえ、フロントシートには高性能・低反発ウレタンを使用していて、サイドボルスターを高めにする事でシートに座った時のフィット感や振動吸収性は抜群です。
荷物室も初代スイフトより80mm低く作られていて、荷物の出し入れがよりスムーズにできるように改善されています。また、横揺れには強く左右に振られないので、車酔いしづらいのも特徴です。
つまりスイフトの乗り心地は、街乗りスピード時の路面の段差から受ける衝撃が強い反面、スピードが出た時には軽自動車やその他の小型車にはない爽快感があると言えるでしょう。
スイフトは長距離運転には向いている?
出典:https://www.suzuki.co.jp/car/swift/
スイフトは街乗りよりも、スピードがある程度出た方が乗り心地がいいという事が分かっていただけたと思いますが、長距離ドライブには向いているのでしょうか。
長距離を運転するには、「疲れづらい」「燃費が良い」の条件を満たす必要がありますが、動力性能・操縦性に優れているスイフトは、普段の買い物や通勤よりもむしろ、長距離ドライブに適した造りになっています。
実際にオーナーからの口コミでは、「2日間で1200キロ程運転しても、体が痛くならなかった(20代女性の方)」という声もあります。
※参考:goo/スズキ スイフトの口コミ・評価
シートが高性能なので腰が痛くなりづらく、2時間程度の運転であれば特に疲れを感じません。ただ、スイフトはコンパクトカーなので、タイトな作りの運転席が少し狭く感じるかもしれません。
燃費に関しては高速燃費は20kmを超えており、長距離運転するには十分な乗り心地と燃費と言えますね。
スイフトのカタログ燃費を紹介
ここでは、スイフトのカタログ燃費をご紹介していきます。(※WLTCモード燃費による測定)
スイフト RS
グレード | 燃費 |
---|---|
2WD・5MT | 22.6km/L |
2WD・CVT | 24.0km/L |
4WD・CVT | 22.8km/L |
スイフト HYBRID RS
グレード | 燃費 |
---|---|
2WD・CVT | 27.4km/L |
4WD・CVT | 25.4km/L |
※WLTCモード燃費による測定とは、以下の3つのモードでの計測値を、平均的使用時間で配分したもの。
- 市街地モード:信号や渋滞などの影響を想定
- 郊外モード:信号や渋滞などの影響を受けにくい走行を想定
- 高速道路モード:高速道路での走行を想定
スイフトは2WD駆動方式を採用しており、例えばHONDA(ホンダ)のフィットに比べると2.0km/Lほど優れた燃費になっています。
スイフトの実燃費例を紹介
出典:https://www.suzuki.co.jp/car/swift/
次にスイフトの実燃費の例を見ていきましょう。
1.2L | 1.2L MH | 1.2L SH | 1.0L ターボ | |
---|---|---|---|---|
街乗り燃費 | 16~20km/L | 16~20km/L | 18~21km/L | 13~15km/L |
高速走行燃費 | 20~23km/L | 20~23km/L | 22~24km/L | 16~18km/L |
上記のような実燃費の例からも、スイフトは街乗りよりも高速走行時の方が高い燃費性能を発揮していることがわかります。
スイフトの燃費に関する口コミ・評判
ネットやSNSでスイフトの燃費について調べていると、「燃費が悪い」という噂と「燃費が良い」という噂のどちらもあり、どっちが正しいのか分からなくなっている方も多いのではないでしょうか。ここからはオーナーからの口コミ&評判をご紹介していきます。
スイフトの良い口コミ・評判
- 「長距離は燃費いいです。エアコンかけても15kは走ります。市内だと10K切ることもあります」
- 「経済的、結構踏んでいても、満タンで500km以上は走ります。燃費は平均14以上は出て経済的に楽しめます。エコ運転すれば、下道で燃費計20以上は出てます。(以下省略)」
- 「通勤、買い物からそれなりのスポーツ走行まで、とにかく楽しく運転できて、装備も充実、加えて燃費もいいときたもんだ。長距離を走れば、最高で25キロ以上をマークしたこともあります(メーター読み)どんなに悪くても15キロは下りません。」
- 「パワーはないものの、キビキビ走る軽快さと燃費の良さがいいところ。デザインも欧州コンパクト系で気に入っています。通勤、帰省で使って、15~18km/lは走るので満足。」
※参考:みんから
スイフトのオーナーの長距離の燃費性能に満足されており、通勤や帰省に利用している方が多いという傾向がありました。
スイフトのイマイチな口コミ・評判
- 「フルハイブリッド、TVK番組で試乗してましたが燃費はJC08の半分しかいかない。高速走ったのに悪い。マイルドハイブリッドが価格からしたらいいのかな?価格設定が高く、燃料代がおいつかない。何年乗ればいい?マイルドハイブリッドとスポーツの間の位置付けでは中途半端な気がする。」
- 「ハイブリッドはやはり価格が高い。マイルドハイブリッドとの価格差埋めるのに何年かかる?5AGSにこだわらなくても?5AGS使わないでCVTなら車重1トン切って燃費も期待できるが。いい車なのに一部の人たち用。」
- 「フィットからの乗り換えですが、燃費が悪く感じます。主な用途は、街乗り。平均燃費は、10前後。」
- 「スイフト1300は、ややパワー不足なのか、高速ではあまり燃費が伸びません。カタログ燃費も1300と1500(AT)ではほとんど差が無いですし。家のもう一台が、旧カローラ(フィールダー)1500ATで、我が家の1300MTスイフトと燃費が変りません。(ともにリッター14程度)前に乗っていた2000ccのレガシイ(NA)は、AWDでリッター11以上走りましたから、やはりスイフト自体は燃費が良くない、といえるでしょうね。(以下省略)」
一方でスイフト以外の車から乗り換えの場合、あまり燃費の良さを感じられなかったというオーナーも多いようです。
スイフトに高燃費で乗り続けるためのポイント
出典:https://www.suzuki.co.jp/car/swift/
総評すると、コンパクトカーにしては燃費が良いと言われているスイフトですが、より燃費を高めて乗る方法がないか気になりますよね。
スイフトは工夫次第ではさらに燃費良く乗り続ける事ができます。ここではそのポイントを紹介します。
モーターアシストやEV走行を使う
スイフトには、走行中に蓄えた電力をMGUに供給する「モーターアシスト走行」と、クリープ走行時や一定速走行時にエンジンを自動停止する「EV走行」の機能があります。燃費を優先するには、EV走行を多めに取り入れる事がポイントです。
適切なタイヤとタイヤ圧にする
タイヤは低燃費(エコ)タイヤを選ぶと良いでしょう。例えば、「ダンロップ エナセーブ EC204」「ブリジストン ECOPIA NH100C」等がおすすめです。
また、スイフトのタイヤ空気圧は、初期設定で前輪が250kPa、後輪が220kPaになっていますが、それぞれの空気圧を20~30kPaほど下げる事でより優れた燃費で運転することができます。
マニュアル(MT)車であれば、発進の仕方やエンジンブレーキの使い方を工夫し、さらに燃費を向上する事が可能です。
スイフトにお得に乗るならカーリースがおすすめ!
新車のスイフトの車体価格は、公式サイト記載のメーカー希望小売価格で見ると以下の通りです。
- ハイブリット(HYBRID SZ/2WD):200万円~
- マイルドハイブリッド(HYBRID RS/2WD):180万円~
- ガソリンエンジン(RS・XG/2WD) :150万円~
小型車としては低価格ですが、その後の維持費も考えると初期費用はなるべく抑えたいのが正直なところですよね。初期費用や維持費も抑えてスイフトを購入するには「カーリース」がおすすめです。
これまで車を購入する場合にはカーローンを組むのが一般的でしたが、近年だと月額定額制(サブスクリプション)で支払うカーリースを選ぶ人が増えてきています。
カーローンとカーリースの大きな違いは、カーローンは車両代と分割手数料を月々で支払っていくものですが、カーリースは税金・自賠責保険料・車検費用等の維持費も含まれている点です。
また、カーリースだとライフスタイルに合わせて車の乗り換えができたりするので、初期費用や月額費用を抑えつつ、常に新しい車に乗っていたい人にとってはかなりお得なサービスです。
まとめ
今回はスイフトの燃費や乗り心地、長距離には向いてるかについて解説してきました。燃費性能については、良い口コミとイマイチな口コミが半々という印象です。
スイフトの実燃費はカタログ燃費の7~9割程でなので、より高燃費で乗り続けるためには、走り方や適切なタイヤ選びを心がけましょう。
軽自動車からスイフトに乗り換えるのであれば、加速感や乗り心地、燃費に関しては十分満足できる車です。
スイフトはお手頃な価格で本格的な走りを楽しめる車ですが、初期費用や維持費が懸念という方は、カーリースの活用も検討をしてみてください。
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