ETCの仕組みとは?取り付ける方法・費用・注意点まで徹底解説!
高速道路の支払いを自動で行うことができる便利なシステム「ETC」。ETCの利用を検討している人の中には、どうやって取り付ければいいのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
「ETCはどういう仕組みで支払っているの?」「取り付けに高額な費用がかかりそうで怖い」など、疑問点はさまざまでしょう。
そこで今回はETCの取り付け方法や仕組み、費用、注意点などについて詳しく解説していきます。この記事を読めば、ETCを取り付ける際に困ることがなくなりますので、ぜひ最後までご覧ください。
そもそもETCとは?
そもそもETCがどのようなサービスなのか、わかっていないという方も多いのではないでしょうか。なんとなく理解をしていても、自分の言葉で説明するとなればなかなか難しいものです。
あとから紹介するETCの取り付け方法を理解するためにも、まずは仕組みや種類を確認しておきましょう。
ETCの仕組み
まずETCがどのようなサービスなのか、把握しておきましょう。ETCとは有料道路や高速道路の支払いを自動でできるようにするためのシステムです。
ETCを利用しない場合、わざわざ料金所で一時停止して支払う必要があります。ETCを活用することで車を停めることなく、そのまま通過することが可能となりました。
ではなぜETCを利用すれば自動で支払えるのでしょうか。それを知るためには、ETCの仕組みから理解しておく必要があります。
ETCは車載器にETCカードを差し込んで利用します。車載器には自動車のさまざまな情報、ETCカードには支払いのための決済情報が記載されていると考えてください。
車載器とETCカードに書き込まれたそれらの情報を、料金所のセンサーが読み取ることで、自動支払いが完了するのです。無線であなたの自動車と決済情報を読み取る仕組みのことをETCといいます。
ETCの種類
一口にETCといっても、実はその種類はひとつだけではありません。では一体どのような種類があるのでしょうか。
ETCは旧タイプの「従来型ETC」と最新の「ETC2.0」の2つに分類されます。それぞれをかんたんに説明すると、2016年に登場した最新タイプがETC2.0、それ以前のものが従来型ETCです。
最新型のETC2.0では高速道路からの一時退出が許可されていたり、通行料金の割引が受けられたりと従来型システムより便利な機能が多くなりました。ではこれらのメリットに魅力を感じない場合、ETC2.0に乗り換える必要がないのかというと一概にそうとはいえません。
というのも従来型ETCは、2022年12月1日以降に使用できなくなることがすでに発表されているのです。つまりいずれは、ETC2.0に切り替えなければならないときが必ず訪れるのです。
とはいえ、まだ1年ほど期間に猶予があります。従来型ETCを現在使用している人は、できるだけ早めに移行する必要がある、とだけ覚えておきましょう。
ETCのメリット、デメリット
ではETCには具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。また実際に利用することを考慮すれば、デメリットについても十分理解しておく必要もあるでしょう。
ETCのもっとも大きなメリットは、高速道路や有料道路の料金所を、止まることなくそのまま通過できることです。一時停止せずに済むことは、ガソリン代の節約や排気ガスの軽減にもつながります。また割引制度があったり、左ハンドルでも支払いに苦労しなかったりとETCを利用するメリットは非常に多いです。
ではデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。ETCを利用するためには、契約の手間や費用がかかることはどうしても避けられません。ETCを利用するには車載器を購入したり、セットアップが必要だったりとなにかと費用が必要なのです。またETCカードの契約を行う手間もかかるため、ある程度の時間を確保しておかなければなりません。
とはいえETCを利用するメリットは非常に多いです。デメリットが気になる人でも、自動車に乗る機会が多い方はできるかぎり早めに取り付けておきましょう
ETCはセットアップが必要?費用は?
ETCを利用するためには、車載器のセットアップが必要です。ではセットアップを行うためには具体的にいくら資金が必要なのでしょうか。
結論からいうと、ETCのセットアップには約2,500~3,000円の費用がかかります。また店舗によっては、車載器本体とのセットで安くなる場合もあります。その場合、約10,000円でセットアップから取り付けまで行ってくれるのでお得です。
そのためセットアップ費用が高いと感じるなら、いくつか別の店舗に問い合わせてみたほうがよいかもしれません。ちなみにセットアップの依頼には車検証と免許証が必要です。スムーズに手続きを進めるためにも、資金とあわせて事前に準備しておきましょう。
実は車載器の取り付けについては自分で行うことも可能です。しかしセットアップについては、お店でしかできません。どのようなお店に依頼すればいいかわからないと思いますので、セットアップができる店舗をまとめました。
<セットアップに対応している店舗>
- 整備工場
- カー用品店
- 一部の電器店
- 中古車販売店
- 自動車ディーラー
上記の中から、自宅の周辺に対応している場所がないか確認しておきましょう。その際、アフターフォローなどサポートを受けることを考慮すると、できるかぎり自宅から近い店舗が望ましいです。
ETCの取り付けはどこでできる?
ここまでの説明で、セットアップを依頼できる店舗は理解できたと思います。ではETCの取り付けについては、どこに依頼すればよいのでしょうか。
ETCの取り付けは、自動車を購入したショップにそのまま依頼することがほとんどです。しかしそうなると、車載器をカー用品店やインターネットで別途購入した場合はどこに依頼すればいいか迷ってしまうはずです。その場合は、取り付けを依頼できる店舗を新たに探さなければなりません。店舗は取り付けと同時にセットアップも行ってくれるところであれば、費用が安く工程も少なくできます。
先述したとおり、ETCはセットアップさえ完了していれば、業者に依頼しなくても自分で取り付けることができます。ただ取り付けに失敗すると、料金所を通れないなど後悔することにもなりかねません。そのため、取り付け方によほど自信がないかぎりは、基本的に業者へ依頼したほうがよいでしょう。
ETCの取り付け方法
では実際にETCを取り付ける場合、どのような方法があるのでしょうか。
お店で取り付ける方法についてはもちろんのこと、自分で取り付ける方法についても解説していきます。ただ先ほども申し上げたとおり、基本的には業者に依頼するのがおすすめです。
お店で取り付ける場合
お店に取り付けを依頼する場合は、大きくわけると2パターンです。「セットアップと一緒に取り付けてもらう」か「セットアップ済みの車載器を持ち込んで取り付けてもらう」かいずれかに該当するでしょう。
どちらにしても依頼の申し込みさえしてしまえば、あとは業者にお任せするだけで取り付けてもらえるので、特別必要な作業はありません。
ではETCの取り付けにはどれくらいの時間がかかるのでしょうか。お店に取り付けを依頼する場合、約1時間~1時間30分ほどかかると考えておけばよいでしょう。とはいえ依頼する業者によって、かかる時間は前後する可能性はありますので、事前に確認しておいてください。
【業者依頼時の取り付け時間】
自動車の種類 | 取り付けにかかる時間 |
---|---|
・軽自動車 ・コンパクトカー | 約1時間 |
・ミニバン ・SUV ・スポーツカー | 約1時間30分 |
ちなみにセットアップにかかる時間は約20分です。そのためセットアップも同時に依頼する場合は、1時間30分~2時間ほどで取り付けできます。余裕を持って、3時間ほど確保しておけば問題ないでしょう。
自分で取り付ける場合
繰り返しになりますが、ETCの取り付けは自動車を購入したショップにそのまま依頼するのが一般的です。しかしセットアップが完了している場合や自動車に詳しい方なら、自分で取り付けることもできます。
とはいえ初めて自分で取り付けるなら「どのように取り付ければいいのかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。
ETCの取り付けは、基本的に説明書のとおりに進めれば問題なくできます。専用の工具を準備したうえで、説明書の手順通りに自分で取り付けてみてください。説明書で理解できないポイントについては、取り付け方法を紹介した動画やサイトを参考に取り付けてみましょう。
それでも取り付け方法がわからないこともあると思います。その場合は、無理に自分で取り付けると失敗する可能性が高いです。費用はかかってしまいますが、お店に取り付けを依頼したほうが安心です。
ETCの取り付けはお店に依頼しても、1時間~1時間30分ほどかかります。もしも自分で取り付ける場合は、それ以上時間がかかることを覚悟したうえで取り組んでください。
ETCの取り付け工事の費用
ETCの取り付け方法がわかったら、工事費用がどれくらいかかるのか気になる方も多いはず。工事費用についても、お店で取り付ける場合と自分で取り付ける場合にわけてそれぞれ解説していきます。
お店で取り付ける場合
車載器を購入したお店にETCの取り付けを依頼する場合、およそ5,000〜8,000円かかります。
一方インターネットでETCの車載器を購入しカーショップに持ち込み依頼した場合は、およそ10,000円〜16,000円を支払わなければなりません。倍の料金を支払いたくない方は、できるだけ車載器を購入したお店で取り付けるようにしましょう。
ちなみにETCを最新のものに買い換える場合は取り付け工事費に加えて、以前のETCを外すための工事費が別途必要になることもあります。その金額はお店によって変わりますが、およそ3,000円と考えておいてください。
依頼するお店によっては、車載器本体を無料でサービスしてくれるところもあります。その場合は業者に依頼した方が安い可能性もあるので、料金の比較をしてみましょう。
自分で取り付ける場合
自分でETCを取り付ける場合、工事費用は無料なので車載器の本体代だけで済みます。ではETCの車載器はいくらかというと、およそ5,000円~2万円が相場です。その車載器代もインターネットなら、非常に安く済ませられます。
ただ自分でETCを取り付ける場合、カーショップのセット料金が適用できません。トータル料金では、カーショップで依頼するより高くなる可能性があることを覚えておきましょう。
ETCを取り付ける注意点
ETCを取り付ける際、いくつか注意してもらいたいポイントがあります。お店で取り付ける場合と自分で取り付ける場合、それぞれに注意点があるのですべて目を通しておいてください。
お店で取り付ける場合
お店に依頼する場合、取り付け位置をお任せにすると、自分の予期していないところに取り付けられることがあります。ですので、設置したい場所が決まっているなら事前に担当者に伝えておきましょう。
またインターネットなどで購入した車載器を持ち込み依頼する場合は、料金が高くなる可能性があります。なぜ高くなるかというと、セットアップとのセット料金が受けられないからです。お店によっては、倍近くの料金になることも珍しくありません。取り付け時間も、通常よりかかってしまうことが多いです。
そのためお店に依頼して取り付ける場合は、自動車を購入したタイミングでそのまま依頼したほうが手間も費用も少なく済むのでおすすめです。
自分で取り付ける場合
自分で取り付ける場合、失敗するリスクがあることは覚悟しておかなければなりません。取り付けミスをしてしまうと、料金所でバーが上がらず通過できなかったり、支払いミスが発生し立ち往生してしまったりと後々面倒なことにもつながります。
ETCの料金所は、大半の車が問題なく通過していきます。そうなれば、前の車が止まる可能性を考慮していない人がいることも十分考えられるでしょう。つまり追突事故につながる可能性があるのです。
事故を未然に防ぐためにも、自分でETCを設置する際はちゃんと使用できるか確認するようにしてください。少しでも不安がある場合は、自分で取り付けるのではなく、最初からショップに依頼するようにしましょう。
まとめ
今回はETCの取り付け方法や仕組み、費用、注意点などについて詳しく解説してきました。
ETCの取り付けは、自分で行うこともできます。しかし失敗するリスクを考慮すると、基本的には自動車を購入したカーショップにそのまま依頼したほうがよいです。
店舗によっては費用についても、自分で取り付けるより安く済む可能性があります。費用を少しでも抑えたい場合は、自宅の周辺エリアで取り付けに対応している店舗にいくつか問い合わせるとよいでしょう。
ETCは、高速道路や有料道路を一時停止せずに通過できるなどメリットが非常に大きいシステムです。今回の記事を参考にして、自分に合った最適の方法でETCを取り付けてみてください。
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