高圧洗浄機で車は洗車できる?洗う方法や注意点なども解説!
自家用車を持っていたり、カーリースで車を利用していたりする方は、日々のメンテナンスとして洗車をする方が多いのではないでしょうか。
洗車は、ホースやスポンジなどを使って自分の手で行うことが多いですが、手間や時間がかかるのが少々気になるポイントです。
そこで、高い洗浄力を持つ高圧洗浄機を使えたらと考えている方も多いでしょう。今回は、高圧洗浄機を洗車に使えるのかとともに、洗車方法や注意点、必要なものなどを詳しく解説します。
高圧洗浄機とは?
高圧洗浄機という言葉は聞いたことがあるものの、どのようなアイテムか馴染みがない方も多いのではないでしょうか。
高圧洗浄機とは、その名の通り、高い圧力で水を噴射し、汚れやちり、ごみなどを除去することができる機器です。ホースに比べて水圧が高いのは、電気やガソリンなどの力を活用しているためであり、ホースでは取れない汚れを吹き飛ばしたり、すばやく掃除を終わらせたりするなどのメリットがあります。
高圧洗浄機に馴染みがなくても、「ケルヒャー」という言葉なら知っているという方も多いかもしれません。ケルヒャーは、ドイツ発祥のメーカーであり、高圧洗浄機のパイオニアといえるメーカーとなっています。
他のメーカーからも家庭用高圧洗浄機が多く発売されており、自宅の掃除や庭仕事などに使うアイテムとして、私たちの日常生活のなかでも身近になりつつあります。
高圧洗浄機で洗車しても大丈夫?
高圧洗浄機は、ホースよりも強い水圧で水が噴射されるので、洗車に使えるのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。水が勢いよく噴射されることによって、かえって傷が入ったり、へこんだりすることを心配している方も多いはずです。
業者用高圧洗浄機といったパワフルな機種など車用ではないものであれば、確かに傷やへこみ、塗装のはがれなどが起きる可能性があります。家庭用高圧洗浄機は、パワフルな機種に比べると抑えめになっているので、使い方を間違えなければ車に影響を与える心配はありません。
後述でも解説をしますが、車の状態や高圧洗浄機の使い方によっては、洗車でトラブルで起きることもあります。しかし、注意点を理解して正しく利用すれば、高圧洗浄機で洗車することが可能です。
高圧洗浄機の種類
高圧洗浄機と一口に言っても、いくつかの種類があります。種類を知らずに選んでしまうと、使い心地が悪かったり、パワーが物足りなく感じたりすることもあるでしょう。高圧洗浄機の種類をおさえて、洗車に使いたい高圧洗浄機探しに役立ててみてください。
使い方の違いで分かれる2タイプ
主な種類は以下の2つです。
- ポータブルタイプ
- 据え置きタイプ
主に使い方によってタイプが分かれており、ポータブルタイプはコンパクトで持ち運びやすいのが特徴です。比較的軽く小回りが利くので、車や自転車などに使いやすくなっています。また、女性や年配の方にとっても携帯性が高く、老若男女問わず利用できるタイプといえるでしょう。
据え置きタイプは、本体を設置して使用するタイプです。ポータブルタイプよりもサイズが大きく重いので持ち運びには向きませんが、その分パワーがあり、しつこい汚れがつく場所や広範囲に渡る掃除などで活躍します。
車の洗車には、ポータブルタイプが向いているでしょう。車の周りを移動したり、車の上を掃除するために持ち上げたりするときに、コンパクトで軽いサイズ感が使用するうえでのストレスを減らしてくれます。
モーターの違いで分かれる3タイプ
高圧洗浄機は、機種によって搭載しているモーターが異なることもあります。主なモーターの種類は、以下の3つです。
- エンジンモーター
- インダクションモーター
- ユニバーサルモーター
エンジンモーターは、3つのモーターの中で最もパワーのあるモーターです。
ただし、エンジン音が大きかったり、維持コストが高くなったりするので、洗車といった家庭用には向きません。一方、インダクションモーターは、耐久性の高さや静音性などの特徴があり、家庭用としても使いやすいです。
3つ目のモーターであるユニバーサルモーターは、他のモーターに比べるとパワーは弱いですが、リーズナブルなので初めての方も購入しやすくなっています。
洗車に使う場合は、自宅の近くで使用することが多くなるので、静音性は大切なポイントです。汚れをしっかり落とすにはある程度のパワーも必要ですので、バランスの良いインダクションモーターを搭載した高圧洗浄機が良いでしょう。
高圧洗浄機で洗車するとコーディングは剥がれる?
普段から車に乗っている方のなかには、車にコーティングをしている方も多いのではないでしょうか。車のボディ表面にコーティング剤を施すことによって、光沢やツヤが増したり、撥水性をプラスしたりすることができます。
高圧洗浄機で洗車しようとしたときに、高い水圧によってコーティングがはがれないか心配な方が多いでしょう。前述した通り、家庭用高圧洗浄機はパワーが抑えられているので、コーティングがはがれる心配はありません。
コーティングの1種であるガラス系コーティングはむしろ高圧洗浄機と相性が良いです。ガラス系コーティングを施すと、水洗いだけで汚れを落としやすくなるので、高圧洗浄機を使用すればホースよりもさらに効率的に洗車することができます。
高圧洗浄機の洗車に必要な物
高圧洗浄機で洗車を始める前に、必要なものをしっかりそろえましょう。自分の手で洗車するときと共通するものも多いですが、主にそろえておきたいアイテムは以下の通りです。
- バケツ:高圧洗浄機に供給する水を溜めたり、カーシャンプーを泡立てたりする
- カーシャンプー:洗浄効果や塗装カラーなどに合わせた洗車専用のカーシャンプーを選ぶ
- スポンジ:ボディ用やホイール用など洗う場所に合わせたスポンジを用意する
- 脚立:車の上を洗車するときに便利
- ブラシ:溝や細かいパーツなどを掃除するときに便利
- カークロス:洗車の仕上げに水滴を拭き上げるために使用する
- 高圧洗浄機
高圧洗浄機の機種によっては、アタッチメントや付属パーツが付いている場合があります。専用の洗浄剤を噴射できる機種もあるので、使用する高圧洗浄機と付属品にも合わせて必要な道具を用意しましょう。
高圧洗浄機で洗車する方法
高圧洗浄機は洗車に使うことができるので、必要なものをそろえたらさっそく洗車を始めていきましょう。洗車をする際は、4つのステップで行うのがポイントです。
- 車全体を洗い流す
- 車に洗浄剤を吹きかける
- 洗浄剤を洗い流す
- 水滴をふき取る
ステップごとに手順やコツをご紹介しますので、高圧洗浄機を使用する際の参考にしてみてください。
①車全体を洗い流す
いきなりカーシャンプーで洗うのではなく、まず車全体を高圧洗浄機で洗い流しましょう。
このステップを省いてしまうと、小さな砂やほこりをブラシやスポンジで擦ることになり、車に傷を付けてしまいます。
車全体を洗い流す際は、上から下に進めていくのがポイントです。汚れを上から下に落としていくためであり、無駄なく汚れを除去することができます。足回りが汚れている場合は、汚れが飛び散りやすいので、例外的に最初に洗浄した後に上から下に洗っていきましょう。
②車に洗浄剤を吹きかける・スポンジを使ってかける
高圧洗浄機に洗浄剤をセットできる場合は、車に洗浄剤を吹きかけます。
まんべんなく洗浄剤を吹きかけたら、すぐ洗浄剤を洗い流したり、スポンジで擦ったりするのではなく、数分間待ちましょう。汚れが徐々に浮かび上がってくるので、泡が乾く前に洗い流すことによって、汚れをしっかり落とすことができます。
③洗浄剤を洗い流す
洗浄剤の泡が乾く前に、高圧洗浄機を使用して洗い流していきましょう。細かいパーツやドアのすき間など、一度では流しにくい場所もあるので、泡が残らないように丁寧に洗い流すのがポイントです。
④水滴をふき取る
仕上げとして、カークロスで水滴をふき取っていきます。水滴が残ってしまうと、水ジミができてしまい、見た目が悪くなってしまうでしょう。完全に乾く前にすばやく拭くようにすると、きれいに仕上げられます。
高圧洗浄機で洗車する時の注意点
高圧洗浄機を使用すると、車をすばやくきれいに洗車できますが、使い方によっては車にトラブルが起きるかもしれません。
高圧洗浄機を使用する際には、いくつかの注意点があります。
- 天気と時間帯に気を付ける
- 劣化している部分には使用しない
- 地面の砂や塵の巻き上げに注意
- 1点に集中して噴射しない
4つの注意点をおさえて、正しい方法で高圧洗浄機を使用しましょう。
天気と時間帯に気を付ける
高圧洗浄機を使って洗車をする際は、気温が高い日と風が強い日は避けましょう。
気温が高いと、洗浄剤がすぐに乾燥・蒸発してしまい、シミや塗装を傷める原因になりやすいです。また、風が強い日は目には見えない砂ぼこりが車に付き、傷の原因になってしまいます。風があまりなく、気温が落ち着いている早朝や夕方などに行うのがおすすめです。
劣化している部分には使用しない
高圧洗浄機の水圧は強いので、劣化や破損のある部分には使用するのはNGです。
塗装のはがれやサビ、パーツの劣化などがある部分に使用すると、破損するおそれがあります。どうしても洗いたい場合は、距離を十分に離したり、水圧を調節したりするなど、影響がないように工夫しましょう。
地面の砂や塵の巻き上げに注意
高圧洗浄機の水圧の強さによって、地面の砂や塵を巻き上げる可能性もあるので注意が必要です。
風が強い日の影響を解説したように、車に傷を付ける原因になりかねません。あらかじめ地面を濡らしておくと、砂や塵が舞いにくくなるので、巻き上げの心配が少なくなります。
1点に集中して噴射しない
傷やへこむことはないとお伝えしましたが、1点に集中して噴射するとへこむ可能性があります。
強い水圧が1点に負荷をかけるので、ボディの強度によってへこんでしまうでしょう。できるだけ散らすように、負荷を分散させながら使用しましょう。
まとめ
今回は、高圧洗浄機での洗車について詳しく解説しました。
高圧洗浄機を洗車に使うことは可能で、ホースで洗車をするよりも、すばやくパワフルに汚れを落とすことができます。ただし、洗車する日の天気・時間帯や劣化している部分への使用、1点への噴射など、使い方を誤ってしまうと車に影響を与える可能性があるので注意が必要です。
ここでご紹介をした洗車方法や必要なものなどをチェックした上で、高圧洗浄機を正しく使用してご自身の愛車も綺麗に洗車をしましょう。
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