タイヤの種類と選び方!初心者にもわかりやすくタイヤの特徴を解説!
皆さんは愛車のタイヤの種類はご自身で選んでいますか?タイヤの種類がわからないため、購入時から変えていなかったり、カー用品店の店員に任せっきりになっている方も多いのではないでしょうか。
タイヤの種類をきちんと理解しておくことで、ご自身の用途に適したタイヤを選ぶことができます。そこで今回は、タイヤの種類や選び方について初心者にもわかりやすく解説をします。
タイヤにはどんな種類がある?
タイヤの種類には、大きく3つの種類があります。サマータイヤ、スタッドレスタイヤ、オールシーズンタイヤです。
名称 | 特徴 |
---|---|
サマータイヤ | 一般的に一番使用されている。ラジアルタイヤが一般的。一年中使用することも可能。 |
スタッドレスタイヤ | 冬用タイヤ。雪道を走るのに適している。柔らかく摩耗しやすい。 |
オールシーズンタイヤ | 夏用タイヤにはない、冬用タイヤの機能を兼ね備えているため、一年中使用可能。冬用タイヤより性能は劣る。 |
①サマータイヤ
サマータイヤ(ノーマルタイヤ)は、一般的に一番多く使用されているタイヤで、ラジアルタイヤとバイアスタイヤに分けられますが、
現在は「ラジアルタイヤ」主流です。サマータイヤという名前は、冬用のタイヤ(スタッドレスタイヤ)と区別するために「夏用タイヤ」を呼ばれていることに由来します。サマータイヤは性能が多いため選びやすく、雪が降らない地域では、冬でも使うことが可能です。
②スタッドレスタイヤ
スタッドレスタイヤは冬用のタイヤで、雪道や凍って滑りやすくなった道を走るためのタイヤです。
タイヤのゴムの部分がやわらかく、雪道で固くデコボコしている面にも密着するように作られていて、滑りにくいのが特徴。サマータイヤよりも高価で、柔らかい分タイヤの摩耗しやすいため、必要な時にだけ使用することがおすすめです。
③オールシーズンタイヤ
オールシーズンタイヤとは、 その名の通り一年中使用できるタイヤです。
夏タイヤにはない冬タイヤとしての性能を兼ね備えているので冬でも使用できます。ただし、スタッドレスタイヤのような溝がないため、雪の多い地帯では性能を発揮できない場合があるので注意が必要です。
また、冬用タイヤとしての柔らかさもあるため、摩耗ですり減りやすいという面も。価格帯は夏用タイヤ、冬用タイヤと変わらないため、状況に応じて使い分けることがおすすめです。
タイヤの種類の見方と見分け方
タイヤの種類の見方は、タイヤ側面(サイドウォール)で確認ができます。大きな文字がその部分に大きな文字が書かれているので、その数字やアルファベットを確認しましょう。
見分け方として、スタッドレスタイヤには「STUDLESS」という表記があり、オールシーズンタイヤには、「M+S」という表記があります。サマータイヤには、この両方の表記がありません。何も書いていないタイヤは、サマータイヤだと考えましょう。
また、他にもタイヤの側面の数字やアルファベットを見るだけでタイヤの種類を知ることができます。例えば、「195/65 R15 91H」という表示がある場合に、「195」はタイヤ幅の呼称、「65」は偏平率、「R」はラジアル構造、「15」はリム径の呼称(インチ)、「91」はロードインデックス、「H」は速度記号です。
また、同じ側面の別の場所の製造番号(DOTセリアル番号)では、製造年月を見分けることもできます。番号の末尾4桁が「製造週/製造年」となっているので、何年の何週目に製造されたのかを知ることができるのです。
例えば、「3020」という数字だったら、2020年の30週頃に製造されたということになります。タイヤ選びなどで製造年月を参考にする場面があるかもしれません。自分の車の製造年月を確認してみましょう。
タイヤの種類と季節について
タイヤの種類は、季節ごとに合わせて変更するか検討する必要があります。サマータイヤやオールシーズンタイヤは1年を通して使う頻度の高いタイヤです。
スタッドレスタイヤは、冬に履き替えを検討する方も多いと思いますが、ほとんど雪が降らない場合にはサマータイヤでも問題がないケースもあり、冬になったからといって、必ずしもスタッドレスタイヤへ変える必要はありません。
もちろん、急な雪や気温の冷え込みで道が凍結してしまう可能性もあるので、準備をしておく必要はありますが、普段からスタッドレスタイヤにしておくと、タイヤが柔らかいため減りが早く、タイヤの持ちが悪くなってしまう可能性もあります。
天気予報などである程度の予想はできるため、必要な時期にスタッドレスタイヤに帰ると考えておくと良いでしょう。
スタッドレスタイヤは、人間の靴でいう「長靴」のようなタイヤです。タイヤ自体が重く燃費が悪くなってしまう可能性もあり、タイヤの柔らかさから走行の安定感が悪いと感じることもあります。高価で摩耗が速い事も考えると、必要な時のみ使用して、必要ないときは履き替えておくことをおすすめします。
タイヤの種類と機能を解説
タイヤの種類では、一般的なサマータイヤの機能別にご紹介します。
タイプ | メリット | デメリット | 価格相場 |
---|---|---|---|
エコタイヤ | 低燃費、安定性 | グリップ感が弱め | 2,000円~ 10,000円 |
ランフラットタイヤ | パンクしても走行可能 | 専用のホイールが必要 | 15,000円~ 35,000円 |
シーリングタイヤ | パンクしても走行可能 | 側面の傷は対応不可 | 20,000円~ 50,000円 |
コンフォートタイヤ | 乗り心地、静粛性 | 値段が高いものが多い | 5,000円~ 30,000円 |
スポーツタイヤ | グリップ力 | 静粛性、乗り心地が悪い | 3,000円~ 15,000円 |
エコタイヤ
エコタイヤは、低燃費タイヤと呼ばれるもので、燃費を良くする性能が一定の基準をクリアしているタイヤです。
タイヤの転がる時の抵抗が弱くなるようにつくられていて、良く転がることから燃費が良くなる仕組みになっています。
ただ、良く転がるとタイヤのグリップ力が低下してしまい安定性に不安が出てしまいますが、JATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)は基準を策定。低燃費性(転がり抵抗性能)と安全性(ウエットグリップ性能)に基準を定めていることで、低燃費性だけでなく、安全性も両立しているタイヤです。
価格は普通のタイヤよりも若干高めですが、燃費がよくガソリン代が減る部分を考えると、燃費が安くなる可能性があります。
ランフラットタイヤ
ランフラットタイヤは、タイヤがパンクした状態でもある程度の速度であれば、一定の距離を走ることができるタイヤです。
万が一のアクシデントの時でも通常と同じように走行できるので、車の場所を移動しやすく、後続車からの追突を避けることができます。
パンクしてすぐタイヤを交換する必要がないため、スペアタイヤを積んでおく必要がなくなります。ただし、一定の距離にタイヤを交換できるお店や工場がない長距離などを走る場合にはスペアタイヤを積んでおく必要もあります。
価格は普通のタイヤよりも高いため、近年は高級車に標準装備されているタイヤです。専用のホイールが必要になるので、変更する際には注意しましょう。
シーリングタイヤ
シーリングタイヤも、タイヤがパンクしても走行できる機能があるタイヤです。
タイヤの内面にシーラント剤を塗布していることで、釘などが刺ささって穴が開いてしまっても、シーランド剤(密封剤)が穴をふさいでくれる仕組みになっています。
空気圧の低下をふせぐため、一定の距離を走ることができます。専用のホイールが必要ないため、ランフラットタイヤよりも変更しやすいというメリットがあります。ただし、タイヤの側面の傷には対応していないため注意が必要です。こちらも、普通のタイヤよりも価格は高めです。
コンフォートタイヤ
コンフォートタイヤは、乗り心地や静粛性が良く、グリップ力、耐久性まで優れているタイヤです。
新車を購入した場合に標準装備されていることが多く、交換する際に性能が劣るものを選んでしまうと、乗りにくいと感じることがあるので、注意が必要です。
さらに性能が高い「プレミアムタイヤ」もあるため、乗り心地を追求したい方には合わせて検討するのをおすすめします。価格は高いですが、その分乗り心地や耐久性が良くなるので、車を快適に運転しやすくしてくれるタイヤといえます。
スポーツタイヤ
スポーツタイヤは、グリップ力を重視した性能になっているタイヤで一般的な利用ではなく、スポーツカーやサーキットで使用することが多いタイヤです。
静寂性や乗り心地は良くないのですが、スポーツドライビングをする上では必須のタイヤです。
もちろん、街乗りで普通に走る場合にも、スポーツカータイプの性能の違いを感じられるタイヤなので、スポーツカーを愛用している方は、はずすことのできない種類といえるでしょう。
普通のタイヤよりも価格は高いですが、価格を抑えた製品も登場しているため手に入りやすいタイヤです。
タイヤの種類とメーカー
タイヤの種類には、国内メーカーと海外メーカーがあります。それぞれの代表的なメーカーについてご紹介していきます。
国内メーカー
国内メーカーで販売シェアの高いのが、「ブリヂストン」です。
タイヤのブランドも多く、スタッドレスタイヤの「BLIZZAK」、エコタイヤの「ECOPIA」など、品揃えにも安定感があります。
また、次いで「住友ゴム」のシェアが高く、DUNLOP(ダンロップ)のランフラットタイヤ「SPORT MAXX」、FALKEN(ファルケン)オールシーズンタイヤ「EUROPOWER」などが有名です。「横浜ゴム」のヨコハマタイヤのスタッドレスタイヤ「iceGUARD」なども人気があります。シェアが高いブランドは品質にも定評があります。
国内の主なタイヤメーカー
メーカー名 | 主なブランド名 |
---|---|
ブリヂストン | スタッドレスタイヤ「BLIZZAK」、エコタイヤ「ECOPIA」など |
住友ゴム | DUNLOP(ダンロップ)のランフラットタイヤ「SPORT MAXX」、FALKEN(ファルケン)オールシーズンタイヤ「EUROPOWER」など |
横浜ゴム | ヨコハマタイヤのスタッドレスタイヤ「iceGUARD」など |
海外メーカー
海外メーカーで販売シェアが高いのが、「ミシュラン」で、ブランドとしては、エコタイヤの「ENERGY SAVER」などがあります。
さらに、「グッドイヤー」、「コンチネンタル」と続きます。「グットイヤー」では、オールシーズンタイヤの「Vector 4 Seasons」、「コンチネンタル」では、スポーツタイヤの「SportContact 6」などのブランドがあります。
海外の主なタイヤメーカー
メーカー名 | 主なブランド名 |
---|---|
ミシュラン | エコタイヤ「ENERGY SAVER」など |
グッドイヤー | オールシーズンタイヤ「Vector 4 Seasons」など |
コンチネンタル | スポーツタイヤ「SportContact 6」など |
カーリースでもタイヤの種類は選べる?
カーリースでは、基本的に車のタイヤは初期装備のものとなるため、あとからタイヤを選ぶことはできません。
ただし、初期装備のタイヤは、その車の性能を十分に発揮できる仕様になっていることが多く、乗り心地の良いことでご紹介した「コンフォートタイヤ」を搭載していることもあります。
リース後のタイヤ交換は可能なので、どうしても気になるという場合には利用者が交換することもできます。故障などの場合には、メンテナンスパックなどのプランへ加入でしていれば保障サービスとしてタイヤ交換を受けられる可能性もあります。
カーリースで、新車をリースした場合はタイヤの心配はありません。新車として初期装備のタイヤで乗り出すことができるので、乗り心地も快適です。月々定額で、乗り心地の良い新車に乗り続けられるのは、大きなメリットといえるでしょう。
まとめ
今回は、タイヤの種類や選び方についてご紹介をさせていただきました。
タイヤの種類や選び方のイメージは湧いてきたでしょうか?タイヤ交換の際には自分でタイヤを選ぶ必要があるので、まずは今の愛車がどんなタイヤを履いているのかを確認してみることからはじめてみましょう。
基本的に新車の初期装備のタイヤは、車の性能を十分に活かしてくれるタイヤなので、新車で乗り始めればタイヤの装備に間違いはありません。ここでご紹介をしたタイヤの種類の情報をもとに、タイヤも上手に使い分けながら快適なカーライフを楽しみましょう。
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carbest編集部
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