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カーリースの仕組みを徹底解明!専門家が考える新しい車との付き合い方!

カーリースの仕組みを徹底解明!専門家が考える新しい車との付き合い方!

日本の車産業は年々新車購入台数が激減し、車を保有しないカーシェアリングサービスの立ち上がりや、サブスクリプション(月額固定制)での車との付き合い方等様々なサービスが展開されてきています。

実際、新車購入をするメリット・デメリット等はあると思いますが、車との付き合い方には個人の主観があり価値観によるものが大きく反映されることでしょう。

新しいカーライフ提案のサービスが多岐にわたるが故に、あなたにとって最適なサービスを見つけてみましょう!

そもそもカーリースって何?

車の業界では、様々な呼び名の保有の方法があります。

  • 新車購入
  • 中古車購入
  • オートローン
  • カーリース
  • サブスクリプション

わかりにくいのは、オートローンとカーリースの違い。

カーリースは「月額定額の料金で車を貸し出すサービス」

カーリースは、保有権はリース会社に帰属し、その車を月額の固定費用で借りることを指しています。

不動産の賃貸物件に置き換えると非常にわかりやすいかと思います。マンション不動産オーナーがいて、その不動産を一括で購入している人から毎月賃料をお支払いし住居として借りている状態がこのカーリース。

一方、オートローンに関しては保有権は購入者に帰属します。

新車や中古車購入の際に、ローンを組み毎月の割賦+利息を払い続けるケース。

こちらは携帯電話の購入によく似ています。iPhoneを購入する際に本体料金は10万発生するのに、一括購入も可能だが割賦として毎月の利用料に加算されて請求されてきます。

購入方法保有権頭金月額
カーリースリース会社不要定額新車価格:500万の車を申込

月額:50,000円(5年契約)等

オートローン購入者必要に応じて入金

※月額ローンに影響

頭金+月額ローン新車価格:500万の車を購入

頭金:200万 + 月額ローン:50,000円(5年ローン)

これだけの比較を見ると、車をどのようにとらえているかによって、個人的な意向が反映され申込、購入に分かれるのでしょう。

オートローンとカーリースの大きな違い

上記、支払い方法と保有権の違いは明確にお分かりいただけたかと思いますが、もう一点大きな違いがあります。

前者で述べた通り、保有権はカーリースの場合は「リース会社」、オートローンの場合は「購入者」となります。

そのため、車内や外装などのカスタマイズは、リース会社保有のものは、改造等はできず、できたとしても現状回復が必須になり、工賃が高くなってしまうケースがあります。

リース会社の契約の中で、そのような場合は別途金額が発生する旨の記載がある可能性もあります。

カーリース会社の中には、リース会社がリスクを負っている部分が多くあり、契約書面の内容をしっかりと確認をしましょう。

リース申込時に必ず確認をすること!

  • カスタマイズをした際の受け渡し条件
  • 事故をした際の車体の保証について
  • 引き渡し時の状態確認における追加料金が発生するかどうか?
  • 走行距離の限定があるかどうか?規定走行距離以降に関しては課金される可能性があります。

オートローンは保有者は購入者になりますので、好き勝手な改造をしてみてください♪

改造車

 

カーリースの仕組みについて

カーリースの簡単な説明は前項で述べさせていただきましたが、もう少し詳しく説明します。

カーリースは様々な会社がサービスを展開しており、会社によってさまざまなパッケージがあります。

そのため、購入者からすると頭が混乱する事態に陥る可能性もある訳ですが、保有権はリース会社、支払いは毎月定額というのが前提です。

最近では、TOYOTAが新車台数減少の対策案としてKINTOというサービスをリリース。TVCMを流していることから、よく耳にすることもある「サブスクリプション」という名称でも言い替えることができます。

サブスクリプションは、毎月定額の使用料を支払、決められた契約期間で使用するというものです。

カーリースは所有権こそ異なるものの、

・自由に乗りたい新車を選ぶことができる
車は自分だけの物で独占できる
・月々の料金をカーリース会社に支払って、自由にマイカーのように使用できる

というメリットがあるのです。

しかし、カーリースとサブスクリプションとの違いも大きくあります。

本来のカーリースという名目のサービスは、残価設定というものがあります。

リース会社は契約満了時の残価設定を行い、その残価以上で中古車市場や販売が出来れば利益が出る構造になっています。

借りた購入者は残価を見越し、本体価格から残価を差し引いた金額を契約期間で案分されるため、月額負担費用がオートローンより安く車に乗ることができます。

オートローン頭金+月額案分×(ローン年数)= 総額(200万+5万×60回=500万)
カーリース頭金(ゼロでもOK)+月額×契約年数 ー 残価 = 総額(5万×60回-200万=500万)

結果として、総額支払いとしてカーリースのほうがお得に乗れるという構造です。

但し、残価設定をし、リース会社から車体自体を買い取れる仕組みもあります。長年愛用した自動車を手放したくないとか、市場価格が上がっていると逆に利益が出る可能性もあり支払い総額を減らすこともできるのがカーリースの特徴です。

サブスクリプション型とカーリース

では、サブスクリプション型とカーリースはどのような違いがあるのでしょうか?

一目でわかるサブスク型とカーリース

項目サブスクカーリース
頭金無し必要に応じて有り
月額費用~200,000円

※車体グレードにより変動

~350,000円

※車体価格により変動

契約期間1年~3年3年~7年
残価設定無し有り
車検の必要性無し5年リースの場合必須
自賠責保険月額費用込み別途申込
任意保険月額費用込み別途申込
走行距離規定有り無し(残価に影響)

すごく簡単な説明ですが、サブスクモデルに関しては、契約期間が短く新車の乗り換えもすぐに行える特性があります。

飽き性の方には非常にメリットのあるサービスです。


サブスクリプション型サービス会社一覧

※2019年8月時点のサービスとなります。

★ KINTO(株式会社KINTO/TOYOTAグループ)


トヨタグループの子会社、株式会社KINTO(https://kinto-jp.com/)が提供するサブスクリプション型カーリースサービス。

月額コミコミでトヨタの新車をリースできるもの。

車体・車種によって金額は異なりますが、3年契約で任意保険、自動車税などもすべて込みのため気軽に新車体験をできることが魅力です。

▼価格一覧(※一部抜粋)

車体画像車種金額
アクア月額39,500円(税抜)〜
【42,660円(税込)~】
プリウス月額46,100円(税抜)〜
【49,788円(税込)~】
クラウン※現在取り扱いなし
ヴェルファイア―月額75,000円(税抜)〜
【81,000円(税込)~】
アルファード月額79,000円(税抜)〜
【85,320円(税込)~】
カローラ月額 43,287 円(税抜)〜
【46,750 円(税込)〜】

 

そして、あの有名なトヨタの高級ラインであるレクサスだってサブスクモデルでリースできちゃう!

★ クルカ(株式会社ジョイカルジャパン)

クルカ(https://newcar.shop/)は、株式会社ジョイカルジャパンがサービス展開をしている、業界最安値のサブスクリプション型カーリース。元々ジョイカルジャパンは全国に約550店舗のフランチャイズを展開し新車販売~メンテナンスまで車のことなら総合的になんでも対応しちゃう会社です。

総合的に見て、

  • メーカーが出しているリースとは異なり、車種が限定されない。
  • 任意保険は価格に含まれていない。
  • 標準でETC・ナビが付属していない。
  • 日本国内、海外にも販売ルートがあり、残価設定が他社より圧倒的に高いからこの値段!
  • 契約期間が最短1年~可能!

デメリットとして挙げられるのは、ETC、ナビげーションの部分のように思えますが、車体乗り換えの際に引継ぎできるから、新車購入や中古車購入とあまり変わらない気もします。

すべてひっくるめても、一番お得なカーリースといえるでしょう。

▼価格一覧(※一部抜粋)

車体画像車種価格
TOYOTA|アルファード月額39,000円(税抜)〜
TOYOTA|ヴェルファイア月額39,000円(税抜)〜
TOYOTA|ハリアー月額29,000円(税抜)〜
TOYOTA|ラウンドクルーザープラド月額44,800円(税抜)〜
ホンダ|CX-5月額39,800円(税抜)〜
日産|セレナ月額39,800円(税抜)〜

圧倒的な価格力です。。資料だけでも申し込んでみてはいかがでしょうか?

NOREL(株式会社IDOM)

中古車販売のGulliverを運営する株式会社IDOMが運営するサブスクリプション型リースサービス。

価格は非常にわかりやすくプランごとに分かれていて、

新車を利用する場合は月額79,800円~、

中古車は月額59,800円~の2プランですが、Premiumカーの準備もあり車種を選びたい方はお勧めできるサービスです。

約150種類の車体が登録されています。月額料金の中には対人、対物、人身保険と税金が含まれています。

 

▼価格一覧

NOREL|料金プラン

 

海外のサブスクリプション型カーリース

車のサブスクリプション型はアメリカが発祥で、Webサービスとして展開をいち早く開始していました。

そのため、ポルシェやFORDなど有名な正規ディーラーも率先してサービス化を行った印象があります。

CARMA(米国)

Carmaは2016年、アメリカのデトロイトで設立された車のサブスクリプションの会社。

参考:https://www.carmacar.com/

 

fair (米国)

fairはカリフォルニア州のスタートアップで、審査がとおらないユーザーでも独自の基準にて評価することで使用することができます。月額$120~からfiarの車を利用可能。また開始して3日以内に返却すると全額返金してくれます。

またUberのドライバー向けに車を提供しているサービスもあります。

参考:https://www.fair.com/

 

LESS(米国)

LESSはアメリカ、サンフランシスコ発の会社、月額~$550で3年間で3車種を利用できるサービスです。
月額の利用料の他にLESSの年間会員料$399と契約時に$4999が別途支払う必要があるため頭金と一緒の扱いになりますね。

あなたにとって最適なカーライフを

いかがでしたでしょうか?

世界でも注目されているサブスクリプション型のカーリース。

ここまでサービスが進化してくると、新車を購入するメリットがあるのかどうなのか?と考えてしまいます。

地位、名誉、所有欲などは別としても、長年付き合うモデルから色々チェンジできるモデルへ進んで言っていることは車ならずとも日本人の特性で様々なジャンルにも適応される時代になっていきそうです。

この記事の執筆者

carbest編集部
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